こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
「太ももの前がズキズキする」
「自分で調べても、坐骨神経痛とは違う場所の痛みだから不安」
そんなご相談をいただきました。
坐骨神経痛との違い
多くの方が「脚の神経痛=坐骨神経痛」と考えがちですが、痛みの出る場所が違います。
• 坐骨神経痛:お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先までしびれるような痛み。
• 大腿神経痛:太ももの前面から内側にかけて痛みやしびれが出やすい。
この違いを知るだけでも「なぜ自分の痛みは坐骨神経痛の説明と合わないのか?」という疑問が解けるはずです。
大腿神経痛が起こるメカニズム
大腿神経は腰椎の2~4番(L2~L4)から分かれ、太ももの前を通っています。
腰の骨や筋肉に負担がかかることで、この神経が圧迫され痛みを生じるのです。
原因としては、
• 腰椎の変形(腰椎症やすべり症など)
• 腰の筋肉のこわばり(特に腸腰筋や大腰筋)
• 股関節の可動域制限
などが挙げられます。
特に女性は更年期以降、筋肉量や骨密度が低下しやすく、腰や股関節の動きが硬くなるため、大腿神経への圧迫が起こりやすい傾向があります。
実際に60代の女性の患者さまからよく聞くのが、
「旅行で長く歩いたあとから太ももに痛みが出てきた」
「運動や趣味の時間を楽しみたいのに痛くて続けられない」
といったお悩みです。
活動的な方ほど、知らないうちに腰や股関節に負担をかけてしまい、神経を圧迫していることがあります。
改善のためのポイント
1股関節の柔軟性を取り戻す
股関節が硬いと大腿神経が引っ張られるため、ストレッチが有効です。
仰向けに寝て片膝を胸に抱え込むストレッチはシンプルでおすすめ。
2大腰筋のリリース
腰の奥にある筋肉が硬いと神経を圧迫します。
椅子に座った状態で片膝を後ろに引き、股関節の前を伸ばすストレッチが効果的。
3正しい姿勢を保つ
猫背や反り腰は神経への圧迫を強めます。
腰を反らしすぎず、みぞおちを軽く引き上げるイメージで立つと楽になります。
膝や腰を責めないで
「歳だから仕方ない」
「注射や薬で効かないならもう無理」
そう思い込んでしまう方も少なくありません。
しかし、大腿神経痛は“体の使い方”や“関節のねじれ”を整えていくことで改善できる余地があります。
実際に施術で股関節や腰回りを整えると、「太ももの前の痛みが軽くなった」と喜ばれる方も多くいらっしゃいます。
太ももの痛みは必ずしも「坐骨神経痛」ではありません。
大腿神経痛という別の原因が隠れていることもあるのです。
「もう趣味も旅行も諦めなきゃ…」
そんな風に思っている方にこそ、正しい知識とケアを届けたい。
股関節や腰を整え呼吸を深めて血流を促すことで、まだまだ元気に人生を楽しむことは可能です。
その太ももの痛み、あきらめずにご相談ください。