こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
部活やスポーツに励む女子学生にとって、生理中も練習や試合に参加する事は珍しくありません。
ですが、整体師として現場を見てきた経験から、お母さんたちにぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、生理中は靭帯が普段より緩みやすく、ケガのリスクが高まるということです。
なぜ靭帯が緩むの?
女性の体は、生理周期に合わせて女性ホルモンが大きく変化します。
中でも「リラキシン」というホルモンは、出産のために骨盤の靭帯を柔らかくする働きがあります。この作用は骨盤周辺だけでなく、体全体の靭帯にも影響します。
そのため、生理の前後は膝や足首など関節を支える靭帯が普段よりも緩くなり、安定感が低下しやすくなるのです。
膝の前十字靭帯(ACL)損傷との関係
特に問題となるのが、膝の前十字靭帯(ACL)です。
ACLは膝関節の中で、すねの骨が前に出ないように押さえてくれる大切な靭帯。
ジャンプの着地や急な方向転換、ひねり動作で大きな負担がかかります。
統計的にも、女子アスリートのACL損傷は男子の2〜8倍多いと言われており、その要因のひとつに生理中の靭帯の緩みがあると考えられています。
生理中に注意したい動作
生理中、特に出血の多い最初の3日間は、靭帯が最も緩みやすい時期です。
この期間はできるだけ以下のような動作を避けましょう。
• 急な方向転換
• 膝をひねる動き(ターン・ピボット動作)
• ジャンプの繰り返し着地
• 無理なストレッチや関節可動域を広げすぎる動き
もちろん、全く動いてはいけないわけではありません。
走る・歩くなどの直線的な動きや、軽いトレーニングは問題ないことが多いですが、
「ひねる動き」だけは極力減らすことが安全です。
お母さんができるサポート
🔵娘さんの周期を一緒に把握する
スマホのアプリなどで、生理周期を記録しておくと安全対策が立てやすくなります。
🔵コーチや先生にも共有する
信頼できる指導者であれば、生理中のケガリスクについて共有し、メニューの調整をお願いするのも一つです。
🔵痛みや違和感があれば即対応
膝の違和感や「抜ける感じ」があれば、すぐに運動を中止し、必要なら整形外科や整体でチェックを受けさせてください。
部活やスポーツは、娘さんにとって大切な時間であり、成長の糧になります。
だからこそ、将来に残るような大きなケガは防ぎたいものです。
「生理中は靭帯が緩む」という知識は、まだ現場や学校でも十分に浸透していません。
お母さんがそのことを知り、娘さんにそっと伝えてあげるだけでも、予防の第一歩になります。
もし膝や足首に不安があるときは、早めに専門家に相談してください。
当院でも、女子アスリートの体づくりやケガ予防のためのケアを行っています。
どうか、娘さんが安心して長くスポーツを楽しめますように。