こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
先日、受付スタッフさんの娘さんが、久しぶりに帰省して来院されました。
彼女は現在、高校3年生。福島県の女子サッカー強豪校で寮生活を送りながら、日々ハードな練習に励んでいます。中学時代からお母さんの紹介で施術させてもらっていて、もう何年ものお付き合いになります。
この冬に行われる全国高校女子サッカー選手権が、彼女にとって最後の大会。
「その前に体を整えておきたい」と、限られた帰省の時間の中でわざわざ予約を入れてくれました。
さらに最近は、病院でも原因が分からない関節痛に悩まされていたそうです。
サッカー選手にとって関節の痛みはプレーの質にも直結しますし、
なにより精神的にも不安が大きいものです。
さっそく体をチェックすると、まず目に入ったのは右肩の大きな下がり。
単なる筋肉の張りや骨格のゆがみというより、肝臓の位置が少し圧迫されているような状態
でした。肝臓は解毒やエネルギー代謝など重要な働きをしていますが、
位置や動きが制限されると、血流や神経の通り道にも影響が出て、離れた関節や筋肉にも痛みや
違和感を起こすことがあります。
おそらく、この肝臓の圧迫が彼女の関節痛の原因のひとつになっていたと思われます。
サッカーは走る・蹴る・ぶつかるの繰り返しですから、疲労や衝撃で内臓の位置が微妙に変わることも珍しくありません。特に寮生活で食事や睡眠のリズムが乱れたり、遠征続きで疲労が抜けない時期は、体の深い部分に負担が蓄積しやすいのです。
施術では、まず内臓の動きがスムーズになるように調整を行い、右肩の位置を少しずつ本来の高さへ戻していきました。同時に、肝臓周囲の血流を促し、背骨や骨盤の動きが連動しやすいよう全身を整えていきます。
すると、施術が終わる頃には、下がっていた右肩が自然に持ち上がり、左右のバランスが取れてきました。
ベッドから起き上がった瞬間の彼女の表情は、とても晴れやか。
「体が軽い!なんか動きやすい!」と笑顔を見せてくれた時、私も思わずホッとしました。
最後の大会まで残された時間はわずか。これからもきっと、練習や試合で体には負担がかかります。
それでも今回、少しでも痛みや違和感を減らし、全力でプレーできる状態に近づけられたのなら嬉しい限りです。
サッカー人生の集大成ともいえる冬の選手権。
この数年間、彼女が流してきた汗や涙、笑顔や悔しさ、
そのすべてがピッチの上で花開きますように。
そして何より、ケガなく悔いなく、最後まで走り切ってほしいと心から願っています。
私はこれからも、患者様ひとりひとりの“最高の瞬間”を支える存在でありたいと思います。