こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
「膝がまっすぐ伸びない」「歩くときに膝が抜けるようで怖い」
そんな不安を抱えている方は、とても多いです。
特に変形性膝関節症と診断された方の中には、「もう歩けなくなるかもしれない」と涙ぐむ方も少なくありません。
でも、実は膝が伸びない原因は「膝そのもの」ではないことが多いのです。
ポイントになるのはハムストリング(太ももの裏の筋肉と重心の位置(前重心か後重心か)です。
膝が曲がってしまう理由①:ハムストリングの硬さ
膝が伸びない人は、太ももの裏にある「ハムストリング」という筋肉が硬くなり、膝を常に曲げるクセがついてしまっていることが多いです。
なぜ硬くなるのかというと、膝を守ろうとする防御反応や、座りすぎで筋肉が縮こまってしまうからです。
ハムストリングは本来「歩くときにスムーズに足を運ぶ」ための筋肉なのですが、硬くなると膝を無意識に曲げ続けてしまいます。
その結果、膝の関節は常に押しつぶされるような負担を受け、痛みが悪化していきます。
膝が曲がってしまう理由②:前重心になっている
もうひとつ大切なポイントが「重心」です。
膝が伸びない方の多くは、立っているときに体の重心が前に傾いています。
本来は「かかと」に体重を乗せるべきですが、前に倒れそうになるのを防ぐために「膝」で体を支えてしまうのです。
これが“膝のロック”状態をつくり、伸びにくさを強めてしまいます。
ここで大事なのが 「恥骨を軽く押す」 という動き。
骨盤が立ちやすくなり、自然とかかとに体重が乗るようになるんです。
これだけでも膝への負担がグッと減り、まっすぐ立つ感覚が戻ってきます。
自宅でできるセルフケア3選
ここからは、膝が伸びない方におすすめの簡単なセルフケアを紹介します。
① ハムストリングの脱力スライド
仰向けに寝て膝を立て、かかとを床の上で1〜2センチ前後にスライド。
無理に伸ばすのではなく、「緩める」ことが目的です。
② 恥骨プレスでかかと荷重
立ったまま恥骨に軽く手を当て、前に1センチ押すように意識。
自然に体重がかかとに移動して、膝がスッと楽になります。
③ 壁タッチ・ヒップヒンジ
壁を背にして立ち、30センチ前に足を置きます。
お尻を後ろに引いて壁にタッチ。
「股関節で曲がる」練習になり、膝で支えるクセを直せます。
諦める前に「恥骨とかかと」を思い出して
変形性膝関節症で膝が伸びないと、将来への不安で心がいっぱいになります。
「もう歩けないのでは…」と感じてしまう夜もあるかもしれません。
でも、膝をまっすぐにするためのカギは、膝ではなく お腹や骨盤、重心のコントロールに隠されています。
今日ご紹介したセルフケアを少しずつ取り入れるだけでも、体は必ず変わっていきます。
「膝で立つのではなく、骨盤で立つ」
この意識を持つことが、未来のあなたの足を守ってくれます。