こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
先日、50代の女性が肩こりの施術で来院されました。
冷房の効いた職場と外の暑さの寒暖差で、首や肩がガチガチにこわばっていたそうです。
その方が「実は肩こりがひどくて、めぐリズムを肩に貼ったまま寝てしまいました…」とお話しされました。
パッケージにも「貼ったまま寝ないでください」と注意書きがありますが、「わかっていたけど、つい…」というのが本音だと思います。実はこれ、とても危険なんです
低温やけどとは?
通常のやけどは、高温のものに短時間触れて皮膚の表面に炎症が起こるものです。
しかし「低温やけど」は40〜50℃といった比較的低い温度の熱源に、長時間触れ続けることで発生します。
怖いのは、体表面よりも内部の組織がダメージを受けることです。皮膚の表面は軽い赤み程度でも、その下の脂肪層や筋肉に深いやけどが起きている場合があります。
低温やけどは、時間が経つと次第に皮膚が破れて中から液体が出てきたり(グジュグジュ状態)、感染や化膿につながるケースが多いのです。普通のやけどよりも治りが遅く、跡が残りやすいのも特徴です。
特に肩や腰は血流が滞りやすく、自分で熱さを感じにくい部位。そこに長時間、温熱シートを貼りっぱなしにすると危険が高まります。
サインを見逃さないことが大切
低温やけどが進行しているサインは以下のようなものです:
• 貼った部分がかゆい、チクチクする
• 赤みが消えず、むしろ濃くなっていく
• 水ぶくれやただれが出てきた
「ちょっとかゆいな」と思ったら要注意。初期の段階で外して冷却すれば軽症で済むこともありますが、気づかず放置すると数週間〜数ヶ月治らない深いやけどになってしまうこともあります。
安全に温めるための工夫
• 寝るときは温熱シートを外す
• 日中も長時間同じ部位に貼りっぱなしにしない
• 肌が弱い方や高齢の方は特に注意
また、整体的な視点で言えば、肩こりや冷えの原因は血流や筋肉・神経の緊張にあります。
外から温めることも大切ですが、根本的には背骨や関節のゆがみを整え、血の巡りを良くしていくことが必要です。
今回の患者さんは幸い大きなやけどにはなりませんでしたが、「低温やけどの怖さ」を実感されたそうです。
便利な温熱シートやカイロも、正しく使わなければ体を傷つけてしまいます。
私としては「体を温める」ことの大切さをお伝えしつつ、同時に「安全に温める工夫」も知っていただきたいと思います。
もし皮膚に異常を感じたら、自己判断せず早めに皮膚科を受診してくださいね。