こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
「気がつくと、つい床に座っちゃうんです」
女性の患者さんからよく聞く言葉です。リビングにソファがあっても、ソファの前の床に座ったほうが落ち着く──そんな方は意外にすごく多いのではないでしょうか。
もともと日本には畳文化があり、椅子やテーブルよりも床での生活が中心でした。
特に女性は家事や育児で長い時間を床で過ごすことが多く、「床に座る=くつろぎ」という感覚が染みついているのかもしれません。
現代でも無意識のうちに床へ座りたくなるのは、この生活習慣の名残ともいえます。
女性の骨盤と床座りの関係
女性は男性に比べて骨盤が広く、股関節の可動域も大きいため、あぐらや横座りといった姿勢をとりやすい構造になっています。
一見すると「柔らかいから良いこと」と思われがちですが、実はここに落とし穴があります。
柔らかいがゆえに、骨盤や股関節に偏った負担がかかりやすいのです。
床座りが引き起こすゆがみと痛み
代表的なのが「横座り」。片側の股関節を内側にねじり、もう片方を外側にねじる姿勢は、
骨盤を傾け股関節にアンバランスなストレスを与えます。この習慣が長年続くと、
• 股関節の変形
• 骨盤のゆがみ
• 腰痛や坐骨神経痛の悪化
といった不調へつながるリスクが高まります。
特に女性に多い「股関節の詰まり感」「足の付け根の痛み」は、床座りのクセが影響していることが少なくありません。
床座りの危険性と整体的アドバイス
床に座ること自体が悪いわけではありません。問題は「同じ姿勢を長時間続けること」です。
たとえば、あぐらをかいたら次は正座、横座りをしたら次は反対側でも座る、といった具合に、
左右差を減らす意識が大切です。
整体の現場では、床座りによって片側の股関節が硬くなり、その補正で反対側の腰や膝に痛みが出ている方を多く見かけます。
「クセだから仕方ない」と思い込まず、姿勢のバランスを意識するだけでも不調の予防につながります。
女性が床に座りたがるのは、文化的背景や骨盤の構造からごく自然なことです。
しかし、その習慣が股関節や骨盤のゆがみを引き起こし、股関節痛・腰痛・坐骨神経痛などにつながる危険性があります。
「床に座ると落ち着く」その気持ちは大切にしつつも、長時間の横座りや片寄った姿勢は避けるように心がけてみてください。
もし股関節や腰に違和感を覚えるようであれば、早めに整体などで身体のバランスを整えておくことが、将来の大きな不調を防ぐカギになります。