こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
「イスに座って勉強していると、だんだんお尻の張りが気になって集中できない」
「長時間座るのがつらくて、立ち上がるたびに腰にズキッとくる」
そんなお悩みを抱えているのが、腰椎分離すべり症の方によくある訴えです。
特に、受験期のお子さんを支えるお母さんにとって、「どうしてあげたらいいの?」と不安になりますよね。
腰椎分離すべり症とは?
腰椎(腰の骨)の一部にひび割れのような“分離”が起こり、骨が前方にすべってしまう状態です。
背骨は「腰椎」「骨盤」「股関節」と連動して支え合っていますが、このすべりによって腰まわりの安定が崩れ、神経や筋肉に負担がかかることで痛みや張りが出やすくなります。
特徴的なのは、
・座っているとお尻や太ももの裏が張ってくる
・立ち上がる瞬間に腰が抜けるように痛い
・長時間同じ姿勢でいると痺れが出る
といった症状。
実はこれ、「神経の圧迫」だけでなく、体の使い方のアンバランスが関係しています。
お尻が張る本当の理由
分離すべり症の方は、痛みを避けようとして自然と骨盤を後ろに倒して座る傾向があります。
すると、体の重みが“坐骨”ではなく“お尻の筋肉”に乗ってしまうため、梨状筋(りじょうきん)という深い筋肉が常に緊張した状態になります。
その結果、
・お尻が硬く張る
・股関節が詰まる
・足にしびれが出る
という悪循環に。
イスに長時間座っていられないのは、根性がないからではなく、身体が悲鳴を上げているサインなのです。
お母さんができるサポート
受験期は、お子さん本人も不安や緊張で体が固まりやすい時期。
そんな時、お母さんにできることは「痛みを理解してあげること」と「環境を整えること」です。
① イスや机の高さを見直す
足の裏がしっかり床につき、膝と股関節がほぼ直角になるようにします。
浅く腰かけて背中が丸まっているようなら、背もたれにクッションを入れて骨盤を立てるサポートをしましょう。
② 30分に一度、立って体を動かす
少し立って背伸びをする、軽くお尻をゆらすだけでもOK。
血流が戻ることで、神経の圧迫や筋肉のこわばりがやわらぎます。
③ 温めてリラックスする
腰やお尻を冷やさないよう、お風呂でじんわり温める習慣をつけてください。
湯船に浸かるだけで副交感神経が働き、筋肉の緊張が自然に抜けていきます。
整体でできること
整体では、すべっている骨そのものを“押して戻す”ことはできません。
代わりに、骨盤・股関節・背骨のバランスを整えることで、腰の安定性を取り戻すことを目的にします。
とくに重要なのが「股関節の動き」。
股関節が硬いと腰が代わりに動いてしまい、痛みが再発します。
股関節の可動域を引き出し、体幹のバランスを整えることで、
「座ってもお尻が張らない姿勢」を作っていけるのです。
お子さんが受験勉強に集中できるように、
「痛みが出ない座り方」「疲れにくい姿勢」を整えることは、勉強の質を上げるサポートにもつながります。
分離すべり症は“治らない病気”ではありません。
正しいケアを重ねることで、痛みも姿勢も確実に変わっていきます。
お母さんが「大丈夫だよ」と笑顔で寄り添うこと――
それが何よりの治療の一歩です。
「長く座るとお尻が張る」「集中できない」と感じている受験生がいたら、
どうかその小さなサインを見逃さず、早めに対処してあげてくださいね。
身体を整えることが、未来の可能性を支える一番の投資になります。







