こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
「坐骨神経痛、もう5年も付き合ってきました。
整骨院、鍼灸、気功整体…いろんな場所に通ったけど、良くならなくて。」
そんなふうに話してくださったのは、現在40代後半の女性の患者さま。
立っていても、座っていても、右のお尻から太ももにかけて痛みが走り、家事も仕事も憂うつな毎日だったそうです。
当院に来られたのは、「最後の頼み」だったとおっしゃっていました。
原因は“20代の頃の手術”にありました
カウンセリングの中で、丁寧にお身体のことをお伺いしていくと、彼女は20代のときに左側の卵巣を大きく摘出する手術を受けていたことが分かりました。
「もう昔のことだし、関係ないと思っていました」そう話していましたが――
実はその手術の既往歴が、今の坐骨神経痛に大きく影響していたのです。
左右の卵巣は、骨盤の深い位置にあります。左右どちらかにダメージや手術歴があると、
**体は無意識に反対側の卵巣を“守るように働かせる”**ようになります。
この方の場合は、右の卵巣だけで女性ホルモンを支える状態になっていたため、
特に生理前になると右側の骨盤まわりの筋肉が過緊張を起こしていました。
その影響で、右側の坐骨神経が引っ張られるように圧迫されていたのです。
さらに、手術を受けた左骨盤の組織は硬くなって動きにくくなっていたため、
体全体のバランスが崩れ、より一層右側に負荷がかかっていたと考えられます。
現在、5回目の施術を終えたところですが、
「まだ痛みはあるけど、確実に変化を感じます」
「朝起きた時の重だるさがなくなってきた」と、少しずつ前向きな言葉が増えてきました。
表情も明るくなり、ご本人だけでなくご家族もとても喜ばれているそうです。
卵巣と坐骨神経痛がつながるなんて、知らなかった
「卵巣の働きが坐骨神経に関係してるなんて…びっくりしました」
そうおっしゃっていました。
でも実際、女性ホルモンの分泌バランスや骨盤内臓器の状態は、
神経や筋肉の緊張に大きく関わります。
特に、生理前に坐骨神経痛が悪化する方は、ホルモンの影響が強く出ている可能性があるのです。
このケースであらためて感じたのは、
“既往歴”をきちんと聞き、体の全体像を丁寧に見ていくことの大切さ。
もし、この方の卵巣手術の過去を知らずに、「腰の筋肉が硬いですね」で終わっていたら――
きっと、痛みは改善しなかったでしょう。当院ではそんなことはありえないですけどね。
あなたの“昔の体験”が、今の不調につながっているかもしれません
「女性特有の症状だから」「昔のことだから関係ない」
そんなふうに思わずに、体の声を、きちんと拾ってあげてください。
あなたが昔、がんばった証の手術や、乗り越えた経験も、
今の体のバランスに影響していることがあります。
もし「生理前に悪化する」「右か左だけがずっと痛い」そんな方は、
一度、過去の体の履歴も一緒に見直してみませんか?