こんにちは、千葉県習志野市京成大久保駅徒歩5分にあります、めぐわ整体院の牧野です。
つい昨日のことです。
実家に、19歳の次男がふらりと帰ってきました。
「なんか腰が痛いんだけど、ヘルニアかな?」――と、ちょっと苦笑いしながら。
普段は工場で働いている次男。
座った状態で、右足を伸ばしてレバーを踏み込む作業をしていた時に、
「ピキッ」と右腰に違和感が走ったそうです。
その場ではなんとかごまかしたものの、会社の寮に帰る頃には痛みが増してきて、
不安になって実家に来たのだと思います。
「右ばかり使う体」は、ゆがみの温床
まず体をチェックしてみると、案の定、右側の股関節がガチガチに固まっていました。
「右足だけ伸ばして踏み込む」
「同じ動きを、何十回・何百回と繰り返す」
そんな作業の積み重ねで、筋肉や関節はどんどん左右差が出てきます。
特に若い男性は、体力がある分「がんばれてしまう」ので、
限界を超えるまで気づかないことも多いのです。
股関節の硬さ→骨盤のゆがみ→腰へのストレスという流れができあがってしまうんですね。
実は高校時代の「肺気胸」も関係していた
もうひとつ気になったのは、背中の硬さ。
次男は高校生の時に、肺気胸で入院・手術を2回経験しています。
その影響か、肋骨まわりの動きが悪く、背中全体がこわばっているような感覚がありました。
呼吸が浅くなることで、肋骨や背骨の柔軟性が失われ、結果として背中の可動域が狭くなり、
腰への負担が増すのです。
これも、腰痛を引き起こす**「見えにくい原因」**のひとつです。
股関節と腰痛の深い関係
整体の現場でもよくお伝えしているのですが、
腰痛=腰だけの問題ではないことが本当に多いのです。
実は、股関節が硬いと、腰の筋肉が代わりに頑張ってしまうという現象が起きます。
本来、歩く・座る・立つといった動作は、股関節が主役。
でも、その動きが制限されると、代償的に腰がムリをしてしまう。
それが慢性的な疲労や炎症、痛みにつながっていきます。
昨日、久しぶりに息子の施術をしました。
「ちょっとマシになったわ」と目を丸くして喜んでくれて、私もちょっとホッとしました。
今日は会社の寮に戻る前に2回目の施術予定です。
これまで患者さんとしてたくさんの方を診てきましたが、やはり自分の子どもの体となると、
「ちゃんと良くしてあげたい」という気持ちは、ひときわ強くなりますね。
長年の腰痛に悩むあなたへ
腰が痛いと感じたとき、その原因が「腰」だけにあるとは限りません。
✅片側ばかりに負担がかかる動き
✅昔の手術やけがの影響
✅呼吸や背中の柔軟性
✅股関節の硬さや左右差
これらを丁寧に見直していくと、長年の痛みの「根っこ」が見えてくることがあります。
あなたの腰痛にも、見逃されてきた原因があるかもしれません。
ぜひ一度、股関節の硬さや姿勢のクセをチェックしてみてくださいね。